活動レポート

活動報告No5
日時:
10月18日
場所:
福島県 郡山市
参加者:
TPSメンバー6名、保護者と(社)PSJメンバー
件名:
NPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」の配布会ボランティア

【活動内容】
10月18日、NPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」の主催するミネラルウォーター配布会のボランティアに行ってきました。

「FUKUSHIMAいのちの水」とは、東日本大震災の原発事故による放射能被爆に晒されている子ども達の健康を守ろうとする母親達への支援を目的とし、ミネラルウォーターとフードロス食品(賞味期限の短い商品)の無料配布等を行っている団体です。
9月の配布会にはお水の寄付のみでしたが、10月は寄付だけでなく皆でスケジュールを合わせて配布会のお手伝いに行くことにしました。

FUKUSHIMAいのちの水

各企業からの寄付のお水のケースが高く積まれた倉庫で、受け取りに来られた方々にお水とフードロスのお菓子を配ります。
子ども1人に対して水3ケースが配布されます。今回のお菓子は1世帯に対し3箱(これは毎回、品物も数も違うそうで、次回はみかんの缶詰とのことです)
役割は大きく分けて、『水を台車に積む』『お菓子を台車に積む』『水とお菓子を車に積み込む』『子どもと遊ぶ』です。
1ケース12㎏の水は、私たちにとってはかなりの重さですが、相手に喜んでもらえると思うと不思議と重さも気になりません。子どもを連れて家族で来られる方も多く、積み込みの間に沢山の子ども達とお話したり遊んだりも出来ました。
「子どもに優しく接し、楽しく一緒に遊ぶことも大事な役割の1つなんですよ」と、スタッフの方から事前にお話がありましたが、逆に子どもたちの笑顔に私たちが元気をもらいました。
車に積み込む際、お父さんが一緒に来た家族では、私たち(女子)が水を運ぶのに恐縮されていましたが、子ども連れのお母さんや妊婦の方には、すごく喜ばれました。お子さんの人数によっては9ケースや12ケースになるので、車に積み込むのも大変です。

FUKUSHIMAいのちの水

一生懸命体を動かし、配布会の2時間はあっという間に感じられました。
今回は大人を合わせると10人という大人数でお手伝いが出来たけれど、普段は運営スタッフ3名と1〜2名のボランティアのみで行っているそうです。運営の皆さんが元気でパワフルなのがうなずけます。
たった1日、短い時間ではありましたが、ボランティアに行った私たちの方が、運営スタッフの方々や配布会に来られた家族の皆さんから沢山の学びをもらったように感じます。
NPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」の皆様、配布会に来られた皆様、どうもありがとうございました。

【感想など】
配布会終了後、NPO代表の坪井さんが震災当初から現在に至るまでのお話をして下さいました。今自分のいる場所の放射能の値を見せてくださり、その数値がいかに子どもにとって危険かを説明してくださいました。
「皆さんは通り過ぎるだけですから大丈夫です。でも、ここに住むお母さんと子どもは、これから20年、30年とこの生活が続くのです。」という言葉がとても重く感じられました。
私たちが「どんなに小さな事でも何か自分達の出来る事を」と活動をしたとしても、福島で受け入れがたいあまりに大きな現実を日々生きている方達にとっては、やはり「通り過ぎていく」者に過ぎないのだと感じます。
坪井さんは、「福島の被曝児童は少なくても10万人はいます。ここでどれだけお水を配っても文字どおり『焼け石に水』なんです。」ともおっしゃいました。
「それでも、幾人かにはやさしさを届けることが出来るかと頑張っています。」
FUKUSHIMAいのちの水
活動内容や目的は違っても、私たちも気持ちは同じです。
どんなに小さな一歩であったとしても、私たちはTPSとしての歩みを止めません。まだまだ第一歩を歩み始めたばかりです。
今後はさらに「TPSだからこそ出来ること」を増やし、継続していくためにも、賛同してくださる各協力者と連携を深め、多方面での活動を続けていこうと改めて思いました。
【一般社団法人PSJからのご報告】
協賛企業様からの寄付商品と寄付金、「アキバ大好き!祭り」での販売収益の一部をNPO法人「FUKUSHIMAいのちの水」へ寄付致しました。
下記、寄付実施の報告をさせていただきます。
9月20日の配布会・・・20ケース(480本)
10月18日の配布会・・・18ケース(432本)
皆様からの温かいご支援とご協力に厚く御礼申し上げます。

今回の活動を「FUKUSHIMAいのちの水」facebookでも取り上げていただきました。